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[MEDIA RELEASE #2] 再始動ONEMAN LIVE「夢咲ヶ丘」OFFICIAL LIVE REPORT

2024.04.09

DOG inTheパラレルワールドオーケストラ
再始動ONEMAN LIVE「夢咲ヶ丘」
2024.2.18 (SUN) EX THEATER ROPPONGI

Writer : Ayako Hirai

 

DOG inTheパラレルワールドオーケストラが、再始動ONEMAN LIVE「夢咲ヶ丘」を2月18日、EX THEATER ROPPONGIにて開催した。
2022年6月12日の豊洲PIT公演をもって活動を休止していた彼らが再始動を発表したのが、2023年のクリスマスのこと。
サプライズプレゼントな発表にファンは大歓喜し、この日のライブは見事SOLD OUTを記録。
みんな、「いつか来るだろう」と願っていたこの日を待っていたのだ。

定刻、まだ明るい会場に流れ出した「感じるZOO」(SE)が、再会の瞬間へのカウントダウンとなって気持ちを高揚させていく。
そして、暗転と同時に威勢のいい犬の鳴き声を交えた「断崖式DDT」(SE)が流れる中、真っ赤な緞帳がゆっくりと開き、逆光に照らされた5人のシルエットが徐々に目に飛び込んできた。
そんな、“かつて”を彷彿とさせる形でDOG inTheパラレルワールドオーケストラは1年8か月ぶりにステージへと帰ってきた!
そして、ここからまたDOGの時間は再び動き出したのである。

 

 

活動を止める直前に「夢咲ヶ丘」という曲を通して約束した、自分らしくあるべく姿で笑い合える日が再び来ること。
まずはその約束を果たしに来たと言わんばかりに、メンバーの力強い演奏を受けて、春(Vo)が笑顔を浮かべながら両手を広げて歌い上げることでライブはスタートした。
「LiFE iS LiVE」で歌われている、会えない日々に抱く感情は、リリース時のコロナ禍とは状況は違えど、この1年8か月間にもどこか重なるものがある。
“DOGとして”会えなかったこの間も、メンバーはそれぞれの形で音楽活動を続けていた。
春に至っては、SNSをはじめその他の表立った動きは一切なかったが、5人は共通して「自分にとって“DOG”とは?」ということに真剣に向き合っていたのではないかと想像する。
だからこそ迎えられた今があり、「LiFE iS LiVE」で起こった観客の歓声も含めて、これが紛れもなく彼らが掴んだリアルだと豪語できる。
そういった姿をしっかりと示しながら、曲中に囁くように告げた「ただいま」の一言が実にアツい。

 

 

「1年8か月ぶりです。DOG inTheパラレルワールドオーケストラ、再始動ワンマンライブ『夢咲ヶ丘』、ようこそ!!」と挨拶し、「よし。じゃ、行こっか」という合図で緩菜が「APPLE[WORLD]GO-AROUND」のリズムを叩き上げると、会場が縦に揺れはじめ、それぞれが自分らしく生きていくことを“約束”するように小指を立てながら春が歌い占めた一連のシーンも含めて、ライブ開始からゆっくりと動き出していた鼓動が一層加速していくのを感じた。
「ハルシオンキャンディ」ではさすがのキラーチューンぶりを発揮して、今度はその白熱ぶりを「極世界-夜と音-」ではグッと胸の内へとエモーショナルのベクトルを変える。
その極めつけが、マイクを通さずに叫ぶようにして歌い締めた“がむしゃらに”の一言だ。
そして、儚げな導入から続いた「Rainy rain-TinyTwinkleRayVer.-」が心震える切なさで満たし、ステージ上に雪が舞う特攻の中で届けた「スノゥモーション」。
あらゆる角度から心を描くユーモラスこそ、DOGに無くてはならないもの。
それを象徴とするセクションを、進化を感じさせた歌とバンドサウンドで披露したことで、本格的に走り出す準備を整えていることをはっきりと我々に伝えてくる。

 

 

メンバーの口から「ただいま」の一言を聞くことができたMCを経て、「世界再構成魔法-リライト-」でメロウに歌う一緒にいるためのおまじないは、「青空ハレーション」で“リズミック 5つ 前へ”とメンバーの絆と、“晴れるように”と春が手を振りながら届けたファンとの絆もさらに強く結びつけていく。
その中でも、「チューリップ中毒」の「六本木のお姉ちゃんたちさ、“恋の花咲かそう”!」や、「『夢咲ヶ丘』に、乾杯!」と「ALCOHOL」へと繋ぐ“楽しもう”とするファニーな一面も欠かさない。
そして「JOY TO THE WORLD」では、タオルを回したりシンガロングで目に見える形で一体感を生み出しながら、「ここからまた歩んでいく」という決意表明として美しく響き渡った。
その曲中、「今、何考えてる?」という問いかけを挟んだ春は、演奏が止むセクションでこう伝えた。
「今日やって、思ったこと。僕は歌うのが好き。みんなと一緒に歌うのが好きです」と。

「とことんやろう」と宣言して突入したラストスパート。
「ミラクルGO!」では、アッパーに盛り上がる中、観客が両手を大きく広げて咲き乱れる“俺たちが一番好きな景色”が惜しみなく広がった。
その情景に対する答えであり、再会の日のために用意した最上級のメッセージソング「FLOWER(s)」がラストを締めくくる。

 

 

「みなさんにとって、今日のライブは……『夢咲ヶ丘』は、どんな日になると思っていましたか? 会えてない間、寂しい想いをさせましたか? 僕がどう過ごしてたかとか、どう思って今日のライブに来たか、僕にとって『夢咲ヶ丘』がどんなライブになるか、みんなとやるライブがどんなものなのか……それを歌います」――(春)

メンバーかつファンのことを指す、個性的に咲くキレイな花たちと“もう一度”を誓い合った、美しくも、どこか1年8か月前とはひと味違う決意と覚悟も内包したエンディングだった。

アンコールは、活動休止前の心境の元でできた「Pandora」を、「今日はちゃんと目を開けて歌いたい」と、今だからこそ手に入れた強さで上書きをしていくように届けることからスタートした。
さらに「アルトラ。」が前進のエネルギーを滾らせ、「ウイルスMU-49」「Doggy’s Party!!」と激しさとポップさのフルコースを披露し、「WONDER×WONDER」で未来への好奇心を存分に抱かせる形で締めくくられた。

この日以降、DOGの歩みは加速の一途をたどっている。
3月13日、復活後早々に新宿BLAZEにて行われたFREE LIVE「犬感謝祭」は、《魔会倶楽部》の(ジグル様曰く)“出し物”やNoël.Orchestra、緩菜百烈撃SPECIALBANDといった、活動休止中にメンバーが行っていた活動を反映したステージ、さらには春が“友だち”と称した仲間を引連れてソロを初披露する場面もあり、大盛況のイベントとなった。
そして、復活の日に解禁となったLIVEHOUSE TOUR24「-20092024-」と、4月23日に新宿BLAZEにて開催されるDOG主催のBugLug、我が為との3マンライブ「三國無双」も目前に迫ってきた。
ここから始まるDOGの未来には、楽しみな夢がたくさん待っている。
何度でも一歩を踏み出していく――「ただいま」を告げた舞台でDOGが伝えたかった答えはとてもシンプルで、決して揺らぐことのない熱い想い。
大好きな仲間と音楽がある限り、彼らのエネルギーが尽きることはないはずだ。

 

▼セットリスト
SE. 断崖式DDT
01. 夢咲ヶ丘
02. LiFE iS LiVE
03. APPLE[WORLD]GO-AROUND
04. ハルシオンキャンディ
05. 極世界-夜と音-
06. Rainy rain-TinyTwinkleRayVer.-
07. スノゥモーション
08. 世界再構成魔法-リライト-
09. 青空ハレーション
10. チューリップ中毒
11. ALCOHOL
12. JOY TO THE WORLD
13. ミラクルGO!
14. FLOWER(s)
SE. 夢咲ヶ丘

EN-1. Pandora
EN-2. アルトラ。
EN-3. ウイルスMU-49
EN-4. Doggy’s Party!!
EN-5. WONDER×WONDER

 

最新アーティスト写真 / 再始動ONEMAN LIVE「夢咲ヶ丘」LIVE PHOTO 販売
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DOG inThePWO LIVEHOUSE TOUR24「-20092024-」
TICKET >>http://l-tike.com/doginthepwo/